十二月の歌(英国)・解説(3)―蛍の光と英国の知人への手紙

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十二月の歌(英国)・解説(3)―蛍の光と英国の知人への手紙(2017年1月2日4:19掲載)

「蛍の光(Auld Lang Syne)」は、すでに記述したように、正月、クリスマス、結婚式、誕生日祝いなどのお目出度いときに歌われるようである。
歌詞からも合わせて解釈すると、旧友と再会し、昔を懐かしみ、互いに手を取りまた会おうである。
今週の歌で紹介した生命の躍動感にもつながる。シュバイツァーの「14才の心」ではないが、あの頃はお互いに純粋で、自然・大地にふれあっていた。小鳥、子鳥、子ウサギ、子犬などに心を奪われたあの頃。そして、友よ、あの頃を思い出し、友情の「手と手」で再会を誓おう。そして、大地を愛したあの頃の心に戻ろう。それこそ幸福である、と。

今回は、広告もつけずに、購読費もとらずに、運営しているHPの主として好きなことを書かせていただく。


実は私の従兄弟の子がイギリスに住んでいる。イギリスの男性と結婚したからである。彼女の結婚式には行けなかった。理由は単純である。あの頃は、完璧に無収入であり、老母が金を出すといえば結婚式にはいけるし、出さないといえばいけない。よって、長子の甥や姪の結婚式にも行っていない。

今は、わずかな遺産で、可能な範囲で参加できる。しかし、あと数年後は再度、結婚式に呼ばれても参加できない運命が待っている。そこで、結婚式に呼ばれて参加できなかった従兄弟の子(今、仮にMariとしておこう。だからMariちゃんと仮に呼ぼう)がイギリスにいる。その子に当てた文書を記す。

☆(以下、手紙文は、「です・ます」調)

Mariちゃん、元気ですか。
隆政(たかまさ)小父ちゃんはあるとき夢を見ました。
急に金が入り、ロンドンに行った夢です。
ところが、おじさんはジョーク好きときています。
しかも、妄想にとりつかれ、あたかもチャップリンの如く有名人になった思いがするときがあるのです。友人は「『男はつらいよ』の渥美清であろう」と言うのですが。

そこで、イギリスに行ったのは良いのですが、Mariちゃんにそれを知らせようと思ったのです。電話などは番号も知らぬし、聞いてもそうしたことは小父さんにはなじみません。
では、一つ、イギリスの国会議事堂に行こう。特にビッグベン(Big Ben)の撮影がしたい、と。
そして、そこで(「Mariちゃん元気かい」と書いた)大きなポスターを掲げれば、BBC放送か何かが放送してくれるであろう、と考えたのです。

おじさんは有言実行の人間です。やりました。
すると、英国のおまわりさんがやってきて、小父さんとお話がしたいというのです。こうして、日本でいう交番に行きました。

おまわりさんがどうもMariちゃんの家に電話をしたようです。そしてMariちゃん夫妻がやってきたようです。しかし、小父さんは何しろジョーク好きで、その間におまわりさんにたどたどしい英語でジョークを言い、おまわりさんにもうけて、非番の大勢のお巡りさんが笑っているところでした。それを見て、Mariちゃん夫妻は、あいた口がふさがないとあきれた顔をしました。

ちょうど、そのときに目が覚めました。


しかし、小父さんの能力からすればいつか金が入るのは事実のはずでした。そのときには、Mariちゃんとの再会の是非はおいといて、一つイギリスに行ってみるかと思っていたのは事実でした。もし、そのときにイギリスで結婚式があればイギリスで参加したでしょう。

亡き母も同様でした。
時々、母の生前中にいったことがあります。
「おまえ(母に対して、私はときどきおまえという親不孝の息子です)な、イギリスにいくなら傘を買え」と。「イギリスに行くときには傘がなければ、礼儀に反する」などと。
あるいは、私がイギリスに行くときは、立派な傘を持っていかなければ、従兄弟の娘が恥をかく」などなどです。

ちなみに、本当に傘は便利なものです。カメラに詳しい人ならば知っていますが、傘の柄(え)のネジは三脚のネジと同一サイズです。だから、頑丈な傘は一脚に早変わりするのです。さらに、外が黒い傘ならば、フレアーをきるのに、フード以上の役目を果たすのです。

内側が銀色ならばレフ板にもなります。
また、小父さんが今使用している傘の柄は懐中電灯となっています。

しかし、悩みはあります。こうした傘を持ってイギリスに行くか、日本男児として、番傘を持ってくか悩ましいところです。

さらに更にイギリスに行ってみたいのは、カツラ問題があります。小父さんは苦労続きで髪の毛が相当なくなってきました。イギリスはカツラの本場と聞いています。

今の首相、メイ首相は保守党出身です。保守党の起源は独立派ホイッグ (Independent Whig) のはずです。つまり、ホイッグ(Whig)とカツラ(Wig)は似たようなものです。

あたかも、イギリスに来いと言っているようなものです。ただ、昨年、顔見知りになったキャメロン首相が辞めたのは、やはり残念でした。小父さんは党派中立・宗派中立ですが、知っている人がいなくなることはやはり寂しいことです。G7に限定しても、キャメロン首相(英国)、レンツィ首相(イタリア)、2017年には我が友・オバマ大統領(米国)、またオランド大統領(フランス)も次期選挙には出ないなどの噂を聞いています。メルケル首相(ドイツ)も来年は選挙問題があります。

時代の流れとはいえ、思想問題を抜きにすれば、知っている人がが一線から退くのはさみしいものです。


営業妨害の嵐の中で、こうしたつまらぬことを考えることが玉にあります。
現在ならば、年とはいえ、営業妨害がやみ、職業選択の自由剥奪もやめば、かならず(宝くじなど抜きで)かなりの金を稼ぐ能力はあるでしょう。
もし、金が入ったときに、小父さんが書いたことを、小父さんが本当にするかどうかは、私の姉などならば想像がつくかもしれません。

お楽しみに。と、言いたいところですが、営業妨害、人身の自由剥奪、営業妨害がやむ気配はまったくないため、どうなるかは闇の中です。


しかし、万一、自由は回復したならば必ず英国に行くでしょう。バンクーバー空港の出来事の如く大立周りはしないつもりですが(人垣ができ、空港中で注目され大変でしたが)、上記のことは?としておきましょう。
☆(手紙文終了)☆

本日、零時に、この手紙文掲載予定であったが、NHK、Eテレの番組「恒例新春大討論!」につかまり、3:49掲載となりました。なお、同番組に出演していた、ライラ・カセムさんは英国出身といっていましたので、テレビに向かい、無駄でも、「万一、金が入れば英国に必ずいくので、メイ首相などに伝えておいて」と言っておきました。