今月の歌から世界の歌へ(10)・2016年4月の歌・ブラジル―「サンバ」 〈TicTicTacと出会う〉

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今月の歌から世界の歌へ(10)・2016年4月の歌・ブラジル―「サンバ」 (2017年7月5日掲載)〈TicTicTacと出会う〉


自宅に事実上監禁され、今年でちょうど三十年となる。
その間、新しい知人の出現は止まった。
しかし、テレビやインタネットなどで新たな知人・友人が出現した。
今回紹介するZezinho Corrêa(コリア)さんも、その一人となろうとしているかもしれない。

既に何度か書いたが、今月の歌及び今週の歌はとてつもなく時間がかかる。
収集作業、選択作業、構成作業、…、今月の歌掲載の前日は一睡もしない日の方が多い。
勿論、掲載までに、一睡もしていない日が数日ですむわけがない。

一番大変なのが、収集作業で、日本語はおろか英語でも無理なときが多い。
私の基本方針は、知名度、格、世界でのヒット数などは一切無視し、私自身が聞いてよいものだけを掲載する、である。

すると、欧米や日本では全く紹介されていないコンテンツを探さなければならないことが多々ある。
そのときには、英語や日本語で検索しても無駄である。
現地語で探さねばならない。
漢字系やアルファベット系のときにはまだそれでも対応できる。
しかし、これがアラビア語とかタイ語、ミャンマー語となると何が何やらさっぱり分からない。
まさに、ザルで水をすくうような物である。

まず、日本語か英語でヒントをえる。
次に、そこにYouTube記載項目やブログに書いてある現地語をコピーし、それで再検索をする。
こうしたやり方は大変効率が悪い。
悪いが、他に方法はない。

過去から現代までで、時代を問わず、良いコンテンツだけを探すためには、現時点ではこの方法しかない。
江戸時代にオランダ語を勉強していた人や、英語の辞書もなく、英語の教師もいない頃に英語を勉強していた人の苦労が痛いほど分かる。

だから、とてつもない時間をとられる。
おまけに、使用するのは他人が作成したコンテンツである。
私自身もカメラ・写真・パソコン技術…と、作品作成能力を持っている。
だから、他人の作品を使用せずに、自分自身の作品を作成したいのは言うまでもない。
しかし、一人で193か国の作品を作成するのは無理である。
そこで、やむを得ず、先の作業となる。

もうやめたい、もうやめたいと思いつつ、今日まできた。
しかし、そうしたときに未知のすばらしい作品との遭遇(そうぐう)があると、「まだしばらくやるか」となる。
今回のブラジルもそうであった。


今回のブラジル特集は大雑把(おおざっぱ)に言えば三つの曲からなる。
一番目が「Tic Tic Tac」である。
この曲のインパクとは凄(すご)かった。
全く、過去、聞いたことがない曲であった。
ボーカルのZezinho Corrêaも、グループのCarrapichoも日本では全く紹介されていない。こうした歌手やグループが世界には幾つも・幾人も存在している。
私が良く記す、「歌などの芸術で欧米だけをみていたならば人生のロスである」、となる
日本に知られていない、否(いな)アメリカでも知られていない歌手やグループを世界に紹介するのは、やり甲斐(がい)がないことはない。
ともかく、この曲をまだ聴いていない読者がいれば下記をクリックし、世界の歌の該当箇所で「TicTicTac」を聞いていただきたい。


●ブラジル:SambaとMas Que NadaとTic Tic Tac:今月の歌:2016年4月

ブラジル:SambaとMas Que NadaとTic Tic Tac:今月の歌:2016年4月


及び

ブラジル:TicTacTic:今週の歌―1:2017年所収版
http://h-takamasa.com/worldsong/?item=571

二番目が、「マシュ・ケ・ナダ」(“Mas que nada”) である。主として、セルジオ・サントス・メンデス(Sérgio Santos Mendes)の歌を中心にまとめている。
この歌は日本でも馴染(なじ)みの歌であり、ザ・ピーナツなどが歌っていた。
そこで紹介は省くが、今月の歌と今週の歌をあわせれば、セルジオ・メンデスの初期の頃(二十代と思われる頃)、三十代の頃、五十前後の頃、六十代の頃、そして現在の七十代の頃を収録している。
人間の〝歳(とし)〟というものと、歳の取り方、人生というものも合わせて考えてみれば面白いかもしれない。

 



ブラジル:MasQueNada:今週の歌―2:2017年所収版
http://h-takamasa.com/worldsong/?item=573

三番目はBelliniのサンバ・デ・ジャネイロとサンバ・ド・ブラジルである。
このグループはブラジルのグループとばかり思っていたならば、ドイツのグループであった。そのときの経緯は下記に掲載している。


一・(谷垣氏おろしの真相から)今週の歌苦闘模様及び君が代の国籍問題迄

一・(谷垣氏おろしの真相から)今週の歌苦闘模様及び君が代の国籍問題迄



歌手はともかく、歌の方はサッカーなどで聞いたことがある人が多いと思う。
各歌手・グループ・歌の紹介は下記参照。

●ブラジル: Samba De Janeiro ・ Samba Do Brazil:今週の歌―3:2017年所収版
http://h-takamasa.com/worldsong/?item=574




★(参考)歌手・グループ・歌の紹介。


(1)一番目の歌

Carrapicho is a Brazilian music group. Members are natives of the state of Amazonas. Its lead singer is Zezinho Corrêa. The group has sold a total of more than 15 million records around the world

Carrapicho was created in 1980 in Manaus. Earlier works were in the forró traditional-style, and they were known throughout the northern region. But at the end of 1980, the Ox-dance Festival tunes were commonly in their work, but not leaving the dance aside. The group worked regionally for fifteen years. In 1996, a French producer, Patrick Bruel, heard the tune Tic, Tic Tac and decided to launch it in France, where it reached the top 100 best-sellers charts in several European countries. In Brazil, the song was at position 34 of the 100 most played songs of the year 1996.

(ウィキペディアより抜粋。詳細はウィキペディア若しくはWikipedia参照。)

 (浜田記述)簡単に言えば、このグループ及び(中心歌手)コリアはアマゾン州のネィティブ・ブラジリアンである。このグループはレコードやCDを世界中で1500万枚を売り上げている。
カプリコというグループは1980年に結成され、フランスで紹介されてから欧州の幾つかの国でヒットを飛ばし…。


“Tic, Tic Tac” is a song by Brazilian band Carrapicho. It was released in June 1996 as the lead single from the album Festa do boi bumba, which was later certified Platinum disc in France. The song was also recorded by Chilli featuring Carrapicho and released in May 1997. The original version charted in Belgium, France, Netherlands and Spain. The remixed version charted in Austria, Canada Germany, Norway, Sweden, Switzerland, and the United Kingdom.

(ウィキペディアより抜粋。詳細はウィキペディア若しくはWikipedia参照。)



(2)二番目の歌

マシュ・ケ・ナダ
「マシュ・ケ・ナダ」(“Mas que nada”) は、ブラジルのシンガーソングライター、ジョルジ・ベン作曲のボサノヴァの楽曲。
……
ジョルジ・ベンの作品として、ブラジルにて1963年にコンチネンタル・レーベルからシングルとして発売された。その後、フィリップスから発売されたベンの初アルバム『Samba Esquema Novo 』(サンバ・エスケーマ・ノーヴォ、訳:サンバ新体制)に収録。ブラジル国内で2か月で10万枚を越すヒットとなる。

1966年に、セルジオ・メンデスのアルバム『Sergio Mendes & Brasil’66 』に収録された女性コーラス入りのカヴァーが大ヒットし、世界的に有名になる。このヒットでセルジオ・メンデスが世界中の様々なジャンルの音楽ファンに知られるところとなる。このバージョンは2015年にトヨタ自動車のコンパクトミニバン「シエンタ」のCMソングに使用された。

「マシュ・ケ・ナダ(Mas Que Nada)」は当時のサンパウロのスラングで「まさか」「なんてこった」「やなこった」等と言う意味。スペイン語の「Más Que Nada(最高)」と言う意味と混同されている。 ハナ肇とクレージーキャッツの シングル、 アッと驚く為五郎は、セルジオ・メンデス&ブラジル’66による「マシュ・ケ・ナダ」の影響を受けたとされる(『クレイジー・シングルス』の萩原健太によるライナー・ノーツより)。


セルジオ・サントス・メンデス(Sérgio Santos Mendes、ポルトガル語発音: [ˈsɛʁʒju ˈsɐ̃tuʒ ˈmẽdʒiʃ]、1941年2月11日 – )は、ブラジルのミュージシャン。
「マシュ・ケ・ナダ」などの楽曲で知られる。

(ウィキペディアより抜粋。詳細はウィキペディア若しくはWikipedia参照。)


(3)三番目の歌

Bellini are a German pop girl group formed in 1997. The band consists of the three members Maria Efeldt, Tracey Ellis and Myrthes Monteiro. They have been produced by the producer duo Ramon Zenker and Gottfried Engels, known as The Bellini Brothers, where the group’s name’s origin comes from…..

(ウィキペディアより抜粋。詳細はウィキペディア若しくはWikipedia参照。)

 (浜田記述)簡単に言えば、ベリーニというグループは1997年に結成された、ドイツの女性グループである。

グループのメンバーは下記の通りである。このグループは、ベリーニブラザーズとして知られているラモン・ゼンカーとコトフライド・エンゲルスによってプロデュースされている。

※ベリーニのグループの推移は以下の通りである。

Members
2013–Present
Myrthes Monteiro (2013–Present)
Tracey Ellis (2013–Present)
Maria Efeldt (2013–Present)


Past members

1997-1999
Onni Khoei-Arsa (1997-1999)
Dandara Santos-Silva (1997-1998)
Tanja Niethen (1997-1998)
Dewi Sulaeman (1997-1998)
Mustafa Makhloufi (1997)

1999-2009
Sabrina Schmieder (1999-2009)
Fabiana (1999-2003)
Emilia Rizzo (2004-2004)
Milena (2005-2009)
Annemarie Carpendale (2000-2005)


(4)その他。

サンバ
4分の2拍子のダンス音楽で、19世紀の終わりごろ、ブラジル北東部の港町、バイーア(現在のサルバドール)で発祥したとの説が有力である。当時のバイーアは、奴隷貿易によってアフリカから連れて来られた黒人が上陸した場所である。

その後、リオ・デ・ジャネイロ(以下リオ)において、バイーアから移住したアフリカ系黒人の奴隷労働者たちが持ち込んだ、Batucada(バトゥカーダ、打楽器のみの構成によるサンバ)などの音楽をもとに、ショーロやルンドゥーなどの要素がとりこまれ成立し、ブラジルを代表する音楽ジャンルとなった。
結果として、黒人たちの持ち込んだアフリカの宗教的民俗舞曲と、ポルカやマズルカといったヨーロッパの舞曲など様々な要素が混ざり合ったものである。
したがって、サンバがアフリカ系の音楽だとする説は一般的に多いが、これには異論も多い。

(ウィキペディアより抜粋。詳細はウィキペディア若しくはWikipedia参照。)