7月の歌の選定に当たって―二胡と草原情歌
当初の構想
(1)楽器二胡と素晴らしい歌声
(2)この歌が生まれた地方の風景と草原情歌
(3)各国で歌われている草原情歌(若しくは新バージョン)を1~2つほど紹介
(4){(1)で取り上げた楽器}二胡の名曲・賽馬の演奏。
※合計5曲を選択予定であった。しかし、肝心の(1)に該当がなく、暗礁に乗り上げた。
同時に私が選曲する基準に合致しているかどうか不明となった。基準は以下である。
①その国で愛されている歌。
②長年の訓練、それも基礎・基本のトレーニングがしっかりしている人が歌っている歌。しかも、可能な限り、該当国の人。更に、その人間性が歌に表れ、人を引きつけるものであること。
③歌と歌い手が合致していること(自然と融合していること)。
④その国の老若男女を熱中させる物。
⑤私自身が毎日聞きたいと思う作品。(その結果、欧米、アフリカ、アジア、南米……全ての国の老若男女が毎日聞きたいと思う歌となる確率も高くなる。)
⑥同時に知名度は一切無視し、良い物は良いという視点から掲載する曲を決めていた。
ピカソのゲルニカは良いが、ピカソの絵でもよくないのが山ほどある。逆に無名の人の絵でも良いものがある。私が絵を選ぶときは、名前ではなく作品の質でえらぶ。よって、先の場合にはピカソの絵よりも、無名の人の作品を選ぶとなる。ゲルニカは確かによく、これは別であるが。
今回、取り上げた歌・演奏は全て質が高い。また努力も凄(すご)い。だが、上記①~⑤を全て満たしているかと言えば、疑問が残る。そこで、従来、歌は月に凄い数を調べながら、「今月の歌」の構想は相当早い時期に持つ。しかし、諸妨害を警戒して、ホームページを立ち上げる直前まで機密とし、最後の仕上げは掲載する当日としていた。だが、今回は早めに一度仕上げることにした。それを察知して、我こそはという歌手・演奏家がでてくることを期待したからである。また、掲載する歌で迷い、夜中に誰も寝ている時間に密(ひそ)かに立ち上げ、確認作業をし、人が起きる頃に該当ページを作業中として、検索エンジンにかからないようにしていた。
台湾・中国本土を含む中国全体で世界人口の四分の一を占めるならば、世界が驚く歌の芸術が存在しているはずなのである。
なお、誤解のないように記せば、今回収録した歌あるいは収録候補であった歌は、世界の各国で大ヒットしている歌と遜色のないものが多かった。だが、私が求めているのはそうしたレベルではない。
中国を本年取り上げることは、本年2月か3月頃から決まっていた。それは-の二胡の演奏を聴いたときからである。歌音痴の私は全く、朱昌耀氏の名前も演奏も知らなかったが、彼にはカリスマ性を感じた。輝いていた。彼の演奏を聴いたときから本年、中国を取り上げることにしていた。彼が中国本土か台湾の人かすら今でも知らない。だが良い物は良い、である。
よって、彼を(4)の箇所で紹介することだけは決まっていた。 (2)も何とかなりそうであった。(3)は見つからねば省略してもよい。実際には(2)と(3)は問題なかった。肝心のメインである(1)探しに行き詰まっていた。今も行き詰まっており、最後までどうなるか不明である。
なお、(4)は朱昌耀氏だけを紹介する予定でいたが、他に良い物があり、同時に中国以外の人が興味を持つ楽器のため、数曲掲載した。
本年、草原情歌か賽馬(広い草原を疾走する馬)のどちらかだけで良かったのであるが、(1)に該当する物がなく、それをフォローする意味もあり数曲とした。同時に数曲とも勢いがあった。
2015年6月27日頃記述。
【2015年7月2日夕方記述】
結局、大きく構想を変えて、中国A型(現代風アレンジ)と中国B型(本質尊重型アレンジ)の二つに分けて掲載することにした。
私は音楽のプロではない。今風アレンジと、本質を生かした奥深い昔型アレンジのどちらが良いか、私には分からない。その判定は読者に委ねる。
次年度には、私自身でセレクトができるであろう。そのときに、私の表現したいのと合致した歌を選ぶことにする。本年は多数(8曲
)掲載するため、読者に委ねる。