今回の内容は、今月(2015年5月)の歌関連ということで「安らぎ文庫Blog」、同時にTVでの出会いということで、『浜田隆政・公式Blog』の両方に同じものを掲載しています。
(1)今月・五月の歌を3月前後に決めていたときの話。
今月の歌は、鮫島有美子さんが歌う「水色のワルツ」です。
歌手、曲ともに、自信をもってお届けします。
鮫島有美子さんの歌も素晴らしいですが、「水色のワルツ」という曲も素晴らしいです。
この歌特集の画面(お勧め情報>便利なサイト)では、二つのバージョンを用意しています。
一つは、鮫島さんが歌う水色のワルツです。画面の映像も心を和めます。この歌を歌う歌手は多いです。でも、これを本当に歌いきれるのは全盛期の頃の二葉あき子さんと、鮫島さんしかいないと思っていました。鮫島さんの歌が手に入った時点で、これを今月の歌としました。二葉あきこさんの全盛期の歌はレコードで雑音が多いことなどから、メインとはできませんでした。
もう一つは、高木東六(1904年7月7日~2006年8月25日)さん自身がピアノを弾(ひ)き、二葉あき子さんが歌う水色のワルツです。
何年収録の画像かは不明ですが、高木東六さんの表情に注目してください。この表情がすべてです。同時に、高木東六さんのピアノ演奏にも注目してください。
(2)高木東六さんの思い出。
今回の歌については、主観が入っているかもしれません。小学校から中学校のころ、テレビの番組・「あなたのメロディ」で高木東六さんを見続けていたからです。「あなたのメロディ」は素人がつくった歌をテレビで披露する番組でした。高木東六さんは音楽の話となると、満身笑みがこぼれていました。そして、楽しげに音楽を語る高木東六さんにひかれました。
特に思い出深いのは、素人が「銀色の道」という歌をつくり、ダークダックスが歌ったときです。「銀色の道」は大変よい歌です。歌詞も曲も、そして歌ったダークダックスも。このとき、高木東六さんの顔には満面笑みが浮かび、いかにも楽しげに褒(ほ)めまくっていました。ちょうど、映画評論家の淀川長治さんが映画の話をするときと同じ感覚です。釣(つ)られて、私まで楽しくなったのを昨日のことのように覚えています。
だが、高木さんの道は順風満帆ではなかったようです。噂(うわさ)では、ピアノを専門としていたのですが、(私の母校の一つである関西学院大学附属中等部出身の)山田耕作の勧めで作曲家へ転身したそうです。しかし、長い間日の目を浴びなかったようです。
そして、この「水色のワルツ」で大脚光を浴びます。本当に音楽好きの人で、その話を聞いている人も巻き込まれるようでした。90歳を超えても、合唱団の指導などとして現役で活躍されたとも聞いています。102歳で天寿を全うされたようです。
このピアノ演奏のときの、彼の表情、そして演奏のときの情感、これで今月の歌は「水色のワルツ」としました。彼の音楽大好き、そして情感がこもったピアノ演奏、これがすべてです。また、演奏中に様々なことが高木さんの脳裏をよぎったように思えました。今回は、高木東六のピアノ演奏で、この歌としました。
(3)最後の編集段階で、多くの歌い手と出会い、編集を変更した経緯。
ところが、この歌を集め回っている中で、今回の如(ごと)く、四つのバージョンでいくことになりました。
四つのバージョンとは以下のYouTube版のことです。(具体的には浜田隆政公式HPを御覧ください。)
一つは、高木東六さん自身のピアノ演奏で二葉あき子(1915年2月2日~2011年8月16日)さんが歌う水色のワルツ(1970年頃の画像)。
二つ目が(私と同い年である)鮫島さんが歌う水色のワルツ。
三つ目が、誰が歌っているのかは不明ですが、映像・音声・アレンジその他で工夫され、努力と訓練のすごさを感じる(私にとっては無名の人が歌っている)コーラス・「水色のワルツ」です。
四つ目が、私がこの歌はこう歌ってほしいと願っている通りの歌が突如でてきました。渡部(浮田)則子さんと言われる方だそうです。最初は、私は鮫島有美子さんが歌っているのかと勘違いしました。正直に言えば、今でも勘違いしています。彼女が思いきり歌えば、こういう形になるでしょう。実際、私と同い年の彼女ならばできるのではないかと思います。勿論(もちろん)、鮫島さんと渡部さんを比較する気はありません。
簡単に言えば、一つ目が高木さんの情熱のピアノで歌う双葉あきこ(人生)、二つ目が歌の神髄・鮫島有美子(歌)、三つ目がアレンジと努力のすばらしさ(周到な準備)、四つ目が謎の歌手X(驚異の歌声)となるでしょうか。
(4)一番の歌い手は誰か。
《今回、水色のワルツを探しているときに膨大な歌手に出会いました。他の歌手が今回の歌手以下とは言っていません。人には個性があり、その個性と歌が一致したのが、鮫島さんでした。体操で、鉄棒が得意な人、床が得意な人がいるように、個性の問題です。あるいはスポーツ全体で言えば分かり易(やす)いでしょう。野球向きな人、サッカー向きな人、柔道向きな人、水泳向きな人…。歌も同じです。
この歌を歌っている歌手を三十人以上調べました。どうしてもこの歌は鮫島さんにしたかったのは合致という点です。この歌を歌った他の歌手が、決して鮫島さん以下ということではありません。具体例を出せば、「下町の太陽」ならば、どうしても倍賞千恵子さんとなります。何故(なぜ)ならば、歌と倍賞さんが合致しているからです。勿論(もちろん)、倍賞さんの歌はすばらしいですが、その歌唱力以上に合致です。合致!
歌は歌唱力だけではなく、生き物です。歌手も、歌詞も、曲も、演奏も、作曲家も、作詞家も、お客も、全て生き物です。よって、歌と合致する人が、(水色のワルツ以外の)どの歌でもすべて一番という訳ではありません。もちろん、歌に限らず、どの分野でも同一の話です》。
《 》の箇所は、2015年4月30日頃に書きました。
ところが、その後、三番目のコーラスと四番目のソプラノ歌手の歌に出会い、結局、四つのバージョンとなりました。そこで、もう少し追記をします。
(5)歌も、歌手も、客も、伴奏も、……みんな生き物。(古賀政男の思い出)
歌と合致した歌手がいつもすばらしいかと言えば、そうではありません。再度記せば、歌も、歌手も、客も、伴奏も全て生き物です。同じ歌手が同じ年に歌っても、ときには大きな違いがあります。
昔(20年ほど前に)「影を慕いて」を歌った人物でだれが一番良かったかを書いたことがあります。私が名前をだしたのは古賀政男本人でした。35年か40年前に、パーティか何かの席で古賀政男自身が歌う「影を慕いて」を聴いて感動したことがありました。
その話をどこかでしていると、恰(あたか)も森進一氏が笑っているように思えました。私は驚きました。彼は古賀氏が歌うのを聴いたことがないのだろうか、と。そして、気になり古賀氏がレコーディングをしている「影を慕いて」を聴いてみました。驚いたのは私でした。よくなかったです。正直に言って聴けたものではなかったです。今回、水色のワルツを探す過程で、またも古賀政男氏の「影を慕いて」を聴いてみると、やはりよくなく、途中で聴くのを止めました。
しかし、私が大昔に聴いた、古賀政男自身が歌った「影を慕いて」で感動したのは事実です。レコードやコンサートではなく、パーティの席で歌ったのを偶々(たまたま)テレビで実況中継していたため、その画像は今はあるのかないのか不明です。もしないとすれば、宝籤(たからくじ)に当たったようなものです。もし、その場面があれば、恐らく森進一氏は涙を流すと思います。あのときの歌には古賀氏の人生、特に幼少の頃がこもっていました。
ひょっとすると、古賀氏が死ぬ前年か、数年前かもしれません。というのも、マザーテレサがテレビで私に話しかけたかのように思えた、その翌年頃テレサは死亡しました。写真家・緑川洋一氏が光る瀬戸内海を撮る技法をテレビを通じて、私に伝授したように思われた翌年頃、彼も死亡しました。すべて偶然でしょう。
ようするに、歌も、歌手も、客も生き物です。同一の歌手が同一の歌を歌っても、最高峰のものがいつでるかは誰にも分からないのです。それも、ときには大きな差があるということです。陸上競技・水泳、体操の選手を連想すれば分かると思います。ただ、歌手はプロなので、いつも、一定のもの以上は出せるよう訓練をされているようです。古賀政男氏は歌手ではなく作曲家のため、彼が歌うすばらしい「影を慕いて」に出会うのは宝籤に当たるようなものだったのかもしれません。
(6)蛇足。鮫島さんへ。(本当の蛇足)
鮫島有美子さんを始めて見たのは、1995年頃でしょうか。その後で、徹子の部屋で拝見しただけです。そこで、見知らぬ私が彼女に忠告をするのは不自然ですが、一つだけアドバイスをしておきます。
数日前にインタネットを見ていると、某ホームページで堺正章氏と一緒に写っている写真をみました。堺正章と会うときには、必ず、和田あき子さんなどを同伴されるように!
ちなみに堺正章氏は、「夕日が泣いている」がヒット(1966年)する相当前からテレビでみております。その頃は、まだテレビにスパイダースだけでは登場できずに、前座的存在でした。また、中尾ミエさんか誰かの付録的存在でした。知ったのは、恐らくスパイダースのメンバー(7人)の方が客よりも多かった頃でしょうか(1964年前後か?)。当然、テレビに出られるわけがないのですが、彼の父・堺駿二の関係ででたときに初めてみたのでしょう。その頃から、マチャアキをテレビでは知っています。中学校頃(1965~67年)は堺正章の熱狂的ファンでした。ここがマチャアキに対する私の強みです。 マチャアキに告ぐ。お客様は神さまです。よって、私に怒ってはなりません。
真面目に書けば、彼の才能全般に対しての大昔からのファンでした。彼は進路を間違わねば日本のチャップリンになれたかもしれない才能を持っていると感じたからでした。隠し芸大会を始めとして、後に彼はその一部を実証しました。植木等さんも私と同様な見方をされているようでした。これでマチャアキ対策は終了。その上で、下記を記します。
最後に、アドバイスを再度しておきます。彼と会うときには、和田あき子さん同伴が無理ならば、蝿(はえ)たたきでも持って会われるように。
蛇足は、全て冗談です。最近は冗談も書けません。大騒動となるときがあるためです。
★2015年5月の歌収録箇所(2015年5月5日~6月4日まで限定)
浜田隆政公式HPトップ(2バージョン)
→http://takahama-chan.sakura.ne.jp/index.html
浜田隆政公式HP>お勧め情報>便利なサイト(3バージョン)
→http://takahama-chan.sakura.ne.jp/custom8.html