- 2016年4月の歌・ブラジル『サンバ』(ポルトガル語=Samba:英語=Samba)
- (一)サンバ!!です。Oi! Este é samba. (Hello! This is samba.)
今月の歌はブラジル特集です。なお、これにあわせて、公式HPでもブラジル特集、安らぎ文庫HPでも安らぎ英語などでブラジルの民話特集などを順次行う予定です。 - 1)差別なき国・ブラジル
昔、プロレスラーにボボ・ブラジル(1924年7月10日 ~1998年1月20日)という強いアフリカ系・アメリカ人がいました。私が高校一年のとき(1966年)に、彼が日本に来たときのことは鮮烈に覚えています。もの凄(すご)い強いプロレスラーがいると驚きました。実際に、このときに、ボボ・ブラジルはジャイアント馬場さんを破り、インタナショナル・ヘビー級王座を奪取しました。このボボ・ブラジルというレスラーの本名はヒューストン・ハリス(Houston Harris)です。幾ら強くても、当時のアメリカでは黒人差別は激しかったのです。そこで、彼は「人種差別の無いブラジルに行きたい」という子供の頃の夢から、ボボ・ブラジル(Bobo Brazil)をリングネームとしたのです。 - 先日、テレビで坂口征二(元柔道家・プロレスラー)・憲二(俳優)親子をテレビで見た関係で、ジャイアント馬場さん、大木金太郎さん、そしてボボ・ブラジル選手などの亡くなったプロレスラーを思い出していたため、今回のブラジル特集をするに当たり、昔の素朴な疑問がよみがえりました。昔の素朴な疑問とは、アメリカでは黒人差別があり、ブラジルでは黒人差別がないのは何故(なぜ)だろうか、です。逆に言えば、ブラジルやキューバでは黒人差別がないにもかかわらず、アメリカでは黒人差別が長期にわたり続いたのは何故だろうか、です。政経専門家でもある私が、斯様(かよう)な初歩的なことを書くのは恥かもしれません。
- 最近、再度、様々な方面の勉学をしたいと考えることがよくあります。しかし、超多忙で、資料収集の資金もなく、現況では難しいようです。
同時に、日本のTVがろくでもない番組ばかりつくり、世界についての良質なコンテンツを順次発信していないことを嘆くばかりです。世界各国の良質なコンテンツが世界中にあふれれば、戦争は幾分減るでしょう。
- 2)先住民をめぐる残念な問題
- ただし、黒人差別がないとは言っても、次のことを忘れてはいけません。ブラジルの先住民に、ポルトガルなどの当時の先進国の虐殺などにより、もの凄い数の死者がでたことです。100万から300万人いた先住民は、20万人にまで減少しました。
- しかも、1960年代の軍事政権によるアマゾン川開発による大打撃、1970年代終わりからのアマゾン川流域での砂金採掘による被害と続き、近年では開発業者から自分の土地を守ろうとする先住民族が殺害されるという事件が続発しているとも聞きます。
- 私も知りませんでした。今回のブラジル特集をするに当たり、国連広報センターの資料を確認している途中で知ったのです。
ブラジルのデータ紹介の箇所に、「1500年 ポルトガル人カブラルによるブラジル発見」と外務省のHPを抜粋しましたが、ブラジルという土地は既に先住民がもっと昔に発見していてのです。現行国際法から考えれば、あるいは国際自然法的視点から想像すれば、ブラジルという領土は先住民のものだったのです。こうしたことを考えると、黒人差別は存在していなくても複雑な心境となります。
- 3)ブラジルに行ける日を夢みる。
- しかし、誤解をしないでください。私はブラジルには大変親近感を持ち、大好きな国の一つです。もし、私に金と自由があれば、本年にでもブラジルに行きたいし・行くでしょう。私が昔熱狂していたプロレスラー・アントニオ猪木氏はブラジルに移住し、そして日本にUターンしてきました。小野田寛郎(ひろお)さんはフィリピンから日本に戻り、即座にブラジルに移住しました。また、格闘技好きの私はブラジリアン柔術、グレーシー一家のことにも関心をもっています。ラモス瑠偉の祖国であり、一昨年頃かテレビで少しだけ会話か(双方で暗黙の)挨拶をしたように思えたエドソン・アランチス・ドゥ・ナシメント(Edson Arantes do Nascimento:愛称ベレ[Pelé])さんがいる国でもあります。
- ブラジルが大好きな国の一つというのは社交辞令ではありません。本当に金があれば即座に行くでしょう。残念ながら、フィールドワークで岩国に行くにも新幹線ではなく、青春18を利用して鈍行でいかざるを得ない状況のため、ブラジルなどは夢のまた夢が現状です。またビジネスの視点から言っても、今月の歌特集をする場合には特集をする国に必ず行かねばなりません。しかし、それもまた夢でしかありません。
- 同時に、幾ら好意を抱いていても、その国の特集をするときにはプラスもマイナスも全てを特集しなければなりません。また、ブラジルに親近感を抱くとは、ブラジルに在住している先住民も含めて親近感を抱くという意味でもあります。さらに、私は国連と歩調を合わせている関係も有り、国連広報センターが作製したブラジルの先住民問題を私のHPでも後日流すことにします。
- (二)ブラジル特集の御案内。
- 第一弾(4月11日)→今月の歌。安らぎ文庫HPと公式HPトップの歌と写真。
第二弾(4月18日頃)
①公式HP現代社会特集
②懐かしき英語にブラジルの英語アニメ
※別に随時、公式HPトップと安らぎ文庫HPトップの歌で入替予定。
前者はブラジルの様々な歌や風景を、後者はCarrapicho – Tic, tic tacの様々なバージョンを、約十日置きに入れ替えます。 - (三)今月の歌の解説
- (1)Tic Tic Tac→二バージョン(①国民的盛り上がり型=まさにブラジルです、②先住民を含めての踊り)
(2)MAS QUE NADA→三バージョン(①元気の良いグループ、②きれいな歌声、③古典型・この歌の神髄)
(3)Bellini – Samba De Janeiro(①サンバの踊りと共に、②サッカーと共に)上記の三つです。 - (2)は国際的にも有名な歌です。
- (3)カーニバルとかサッカーでよく流される歌です。
- 驚いたのは(1)です。なかでも、Carrapichoというグループです。今回は、安らぎ文庫HPで(1)の様々なバージョンを約十日置きに流します。歌もグループも歌手も良かったです。再度書きます。欧米の歌だけに注目していたならば人生をロスしますよ。
- 同時に、現在の日本の歌を巡る状況を大変危惧しています。ダークダックス、デューク・エイセス型グループも登場してきません。世界と歴史を見れば、大変、日本の歌も含む文化は停滞しています。(2)と(3)は日本でも知られているため、ウィキペディアからの引用にとどめます。
- (2)→《「マシュ・ケ・ナダ(Mas Que Nada)」は当時のサンパウロのスラングで「まさか」「なんてこった」「やなこった」等と言う意味。スペイン語の「Más Que Nada(最高)」と言う意味と混同されている。 ハナ肇とクレージーキャッツの シングル、 アッと驚く為五郎は、セルジオ・メンデス&ブラジル’66による「マシュ・ケ・ナダ」の影響を受けたとされる》
- (3)→サンバ・デ・ジャネイロは日本ではサッカーファンに応援歌として有名な曲です。
ともかく、今回は(1)を中心に紹介予定です。なお、(1)では多少セクシーな場面、あるいはセクシー過ぎる場面がかなり登場しますが、これは文化の違いでしかありません。私には文化を軸に考えれば、健全と思えます。
- ※今後の予定。
ブラジル特集は、オリンピックにあわせて一番有効な時期を考えていましたが、都合で今月ブラジル特集としました。 - 五月は、原則として、サミットに合わせて、可能なコンテンツが集まれば、日本特集を検討しています。中心は「さくらさくら」ともう一曲です。日本の代名詞特集です。日本の歌とすれば、「佐渡おけさ」「南部牛追い唄」などの民謡、「五木の子守歌」等の子守歌、楽器では津軽じょんがら節(三味線)、春の海(琴、尺八)、各種祭りの歌、各種童謡などがありますが、それらはもう一回転した後に検討します。今回は国の代名詞とも言える歌特集としています。
- 可能ならば本年は韓国・北朝鮮=アリラン、ブラジル=サンバ、日本=さくらさくら、イタリア=オペラ、フランス=シャンソン、ロシア=ロシア民謡、アルゼンチン=タンゴ、アメリカ=アメリカの心を表現する歌、イギリス=イギリスの心を表現する歌、インド=?、……若しくは??。
- 【歌の順】
- (1)Carrapicho – Tic, tic tac⇒①~②、(2)Mas Que Nada⇒③~④、(3)Samba de Janiero⇒⑤~⑥
- ①Carrapicho – Tic, tic tac⇒まさにブラジルです!
- ②Carrapicho – Tic, tic tac (1996) BMG. Album: ⇒ネィティブの人などと共に。
- ③Sergio Mendes – Mas Que Nada⇒ジャズ風、とにかく元気がいいです!
- ④ Sergio Mendes & Brasil 66 – Mas que nada⇒優雅さも感じます。
- ⑤Mais Que Nada(Original)1963⇒古典型。この歌の神髄を感じます。またブラジルの懐かしい風景も。
- ⑥Carnaval de Rio de Janiero … ⇒カーニバルと共に。
- ⑦Samba di Ronaldinho ⇒サッカー共に。
- ※公式HPトップと安らぎHPトップにも一部掲載版⇒下記以外のものも紹介予定。途中で入替。なお、今月の歌は原則として一度掲載すると変更はしない。
- 詳細→
http://takahama-chan.sakura.ne.jp/song/menu3.html