今月の歌から世界の歌へ(12)・2016年7月の歌・ロシア―「カリンカ」「ポリシュカポーレ」「悲しき天使」そして日露の「恋のバカンス」を振り返って。 今月の歌から世界の歌へ(12)・2016年7月の歌・ロシア―「カリンカ」「ポリシュカポーレ」「悲しき天使」そして日露の「恋のバカンス」を振り返って。 ■ □ ■ ■ 《◇―1・黒澤明氏などが何故ソ連で映画を撮ったか》 □ 映画監督黒澤明氏が、行き詰まったときに、ロシア(旧ソ連)で映画を撮った。1975年の『デルス・ウザーラ』である。シンクロナイズスイミングの 井村雅代氏は2004年中国のコーチとなった。 □ ロシア、中国は芸術を作る上でやりやすい面があるかもしれない。大変、協力的である。これは毎回思うことである。勿論、ロシアや中国以外でも協力的な国はある。 □ □ □ 《◇―2・海外で日本の歌が長期ロングセラーでも、その情報が日本に伝わらぬ不思議さ―恋のバカンス》 □ 本題に入る。 □ 今月の歌、今週の歌、世界の歌をやっていて思うことは日本及び欧米とその他の国では、音楽の世界では一部分が鎖国状態にある。それどころか、欧州と米国ですら、大きな違いがあることも多々ある。日本は、本のわずかな例外を除き、米国一辺倒のため、世界の歌特集をしていると新たな発見をすることがよくある。同時に、日本で余り知られていない歌手やグループの実力派が世界には多数いる。 □ さらに、驚くことは、日本の歌手・歌が海外で大反響となっていても、日本人は気づかないのである。坂本九ちゃんの「上を向いて歩こう」が米国でヒットした程度しか、誰も知らない。 □ 昨年ロシア特集をして驚いた。ザ・ピーナツの「恋のバカンス」がロシアで大流行していたのである。それも、「上を向いて歩こう」と異なり、未だに老若男女に歌い継がれている。未だに、多くの歌手・グループが、更には小中学生や高校・大学生の間でも大人気である。 □ 8月27日(日曜日)から、日露合作「恋のバカンス」を流す予定でいた。当初は日本から数曲、残りをロシアのつもりでいた。ところが、公式HP4曲、安らぎ文庫HP4曲としても、ロシアだけでも納まらない。本来、今週の歌は公式HP2曲、安らぎ文庫HP2曲が定数であった。各4曲ずつ掲載してすら無理である。しかも、「恋のバカンス」は最初の週にもう2曲紹介している。 □ そのくらい、ロシアで歌われ・踊られているのである。しかも、相当数が日本語で歌われている。小学生の子どもも日本語で歌う子も結構いる。 □ とにかく、公式と安らぎ文庫HPでは収容できないため、日本の歌手の「恋のバカンス」は安らぎブログの、この「今月の歌から世界の歌へ」で紹介することにした。 □ □ □ 《◇―3・今回の企画で紹介した主な歌手紹介》 □ 今回収録する日本の歌手紹介の前に、今回のロシア特集で登場した主な歌手・グループを紹介する。原則として、一度に書いても覚えられないため、三人程度の紹介にとどめる。ただし簡単な紹介は十人程度している。 □ 詳細はウィキペディアなどで調べてほしいが、日本語版ウィキペディアはもとより英語版ウィキペディアにも掲載されていない歌手もいるため、ごく簡単に記す。 □ □ ①Babapapa はVarvara とか “Barbara” とも言う。1973年生まれで、ロシアのポップ歌手である。日本語版ウィキペディアにはまだ掲載されていない。 Варвара何度も紹介したカチューシャの申し子である。一時、事実上の引退かと思ったが、「恋のバカンス」で登場し、蘇(よみがえ)ってきつつある。 □ □ ②Marina Devyatovaは1983年生まれのロシア歌手である。まだ、日本語版、英語版ウィキペディアには掲載がないが、底力・実力はあり、日々精進すれば世界的な歌手になる可能性が高い。 カリンカの申し子。 □ 私にとってはロシアの福原愛の如(ごと)く存在である。ちなみに、韓国の福原愛は何度も紹介したソーヒャンである。 □ 良い意味かどうかは書かないが、福原愛の反抗期には手を焼いた話は随所に記した。 Marina Devyatovaはカリンカの申し子に満足せず、カチューシャの席も狙っているようである。 □ □ ③ヘレーネ・フィッシャー。Helene Fischer(1984年8月5日 – )は旧ソ連出身のドイツ歌手である。 □ すばらしい声の持ち主である。まだ若いので、今後、世界に羽ばたくかもしれない。今回の企画ではポーレシュカ・ポーレ などでは不可欠な存在であった。 □ □ ④その他 カリンカではスケートとカリンカを融合したグループOpera na led Opera na ade Opera na lade Opera na ledeも目立っていた。このグループは現在調査中であるが、私は現時点で大きな関心を持っている。オペラ、スケート、オーケストラと照明などを融合し、新たな芸術を目指しているグループに思える。 □ □ ⑤ロッティ(Helmut Lotti) とアンドレ・リューAndre Rieuはすでに何度も登場してもらい、また今後も何度も登場してもらうため、解説は後日とする。 □ ポーレシュカ・ポーレで登場した Хор Турецкого(英語でTuretsky Choir)も、今後、私HPの常連となるかもしれない本格派である。 □ 悲しき天使の、イギリスのMary HopkinとE. Humperdinck及びBing Crosbyは、日本でも知られているため解説を省く。また、ロシアの歌ではイバン(Ivan Rebroff)の存在も大きかった。彼は低音から高音まで、全てをこなす人間離れした歌手であった。 □ 更に悲しき天使ではLeningrad Cowboys (レニングラード・カウボーイズ)というフィンランド・ヘルシンキ出身のロックバンドが登場してきた。 その他として、フットボールで有名なPaul Robesonは初登場である。 □ ロシアのレッドアーミー(Red Army Choir)や、名前が不明のアコーディオン奏者も人を魅せた。その他女性歌手GariやMilva、男性歌手Nikolayなどについても必要時に徐々に解説予定でいる。ロシア語のみの表記の歌手については現時点ではまだ調査前である。 □ 世界各国で日本のダークダックス型のグループが活躍しつつある。 □ 日本ではそうした本格グループの存在は知らないが、イギリス、ドイツ、ロシアでは本格グループ歌手がどんどん登場しつつある。The Three Tenorsもそうしたグループに入るかもしれない。 □ なお、私のHP歌特集で常連となっているのが、The Three Tenorsである。メンバーのルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti)が2007年に亡くなったのは残念であった。 □ □ □ 《◇―4・今回、このHPで紹介する日本の歌手と歌》 ①「W.ユー」なるグループ、②フォレスタ、③中尾みえグループ、④本家ザ・ピーナツ。歌はいずれも恋のバカンス。ついでに(ザ・ピーナツの恋のバカンス類似曲)⑤小柳ゆき 恋のフーガ。 □ □ ※①がW.ユー。 ①【タイトル】Каникулы любви (恋のバカンス) (Кои-но бакансу) дуэта ザ・ピーナッツ (Дза Пинатсу – Арахис – The Peanats) 【リンク】https://www.youtube.com/watch?v=9CkMzkAgQMo 【YouTube記載事項】 □ □ ②【タイトル】フォレスタ 恋のバカンス 【リンク】https://www.youtube.com/watch?v=1RtE1F0nJz0 【YouTube記載事項】 □ □ ③【タイトル】恋のバカンス ~各世代歌唱力レベル最高峰セット~ 【リンク】https://www.youtube.com/watch?v=qs5jrwCnZXo 【YouTube記載事項】 □ □ ④【タイトル】ザ・ピーナッツ「恋のバカンス」 【リンク】https://www.youtube.com/watch?v=UtAcZG0z-j8 【YouTube記載事項】 □ □ ⑤【タイトル】小柳ゆき 恋のフーガ 【リンク】https://www.youtube.com/watch?v=MU8we4ijjWk 【YouTube記載事項】 □ □