教育問題を語る(毒饅頭教育批判)・第四回 李登輝元総統来日に際しての解説。
(1)今回の書き込みに当たって、の解説。
【毒饅頭教育批判・構成】(過去に公開したものを含む)
第一回 「英語のできる人間は優秀であるという発想を打ち砕(くだ)きたい理由」(前編)
第二回 「同上プリント配付の経緯・零点がなんだ!」このプリントを配付するにいたった経緯。
第三回 「英語のできる人間は優秀であるという発想を打ち砕(くだ)きたい理由」(後編)
第四回 李登輝元総統来日に際しての解説。
続きの第五回から第十回は以下となる。
毒饅頭教育批判第Ⅱ部・「偏差値のイドラを斬る」(第一話)から(第六話)である。
第五回「現代のイドラ・偏差値批判(その一)」 偏差値とは
第六回「現代のイドラ・偏差値批判(その二)」 偏差値操作の手口
第七回「現代のイドラ・偏差値批判(その三)」竹の筒
第八回「現代のイドラ・偏差値批判(その四)」偏差値は固定化の欺瞞
第九回「現代のイドラ・偏差値批判(その五)」実力を阻害する偏差値
第十回「現代のイドラ・偏差値批判(その六)」偏差値の出鱈目さ?
全体の中で第二回と第四回だけがフィクションとなっている。正確には5%ほど嘘(うそ)を入れてどこが事実でどこが嘘か分からなくしたフィクションである。他の回は全て事実である。
なお、下記に登場してくる小渕総理も早大大学院政治学研究科修了である。そこで私の先輩に当たるため、小渕総理に手紙を出した頃(2000年4月3日午前書留送付:これは事実)には小渕総理と私と両方知り合いの教師たちが多数いた頃である。
今回の書き込みは上記第四回に該当する。第一回と第三回に該当する補助プリントを大学校の教壇で配付したことは既に述べた。その際に、李登輝氏のことにふれていた。内容は既述の通りであり、私はその件は長く忘れていた。ただ、李登輝氏が来日された際に、真っ先に(私の勤務先の大学校のある)倉敷市にいかれたことは印象に残っていた。感想は、私とは何の関係もないため、特に印象にない。
しかし、2010年頃?「たかじんのそこまで言って委員会」という番組に森元総理が出演して、テレビから私に向かって「あのとき(李登輝氏の来日の件)は君に世話になった」とか、「河野元外相……」の件に触れられた。
そのときも余り意味が分からなかった。しかし、時間が経(た)ち、ひょっとしたらと思い当たる節がでてきた。テレビとの双方会話などは半信半疑であるが、念のため情報公開を兼ねて『日本のフィクサーME』(安らぎ文庫=kindle版・2015年11月頃発売検討中)という書物の中でこの件を解説している。
下記(2)に登場する中倉大学は、私が大労基法違反被害をうけた現存の大学校のことである。また登場する布袋さんと明神さんに該当する人物はいるが、実際の名前は別名であり、また彼らとはこの件での会話はしていない。下記のボンとは私を指す。
(2)解説箇所
《以下、拙著『日本のフィクサーME』から抜粋》
私は共通言語はエスペラント(Esperanto)みたいな人工言語が理想と考えている。人工言語ならば、世界中で誰も対等であるし、文法的にも無駄がなく、例外の例外の例外等という馬鹿な文法も存在しなくなる。それがないため便宜(べんぎ)的に英語を学習しているにすぎない。そこで言語学習の真の精神をしっかり持っておかなければならない。
今日の歪(ゆが)んだ学校教育のせいで、語学学習の本質である人との絆とは逆の方向で、英語だけが神聖化されている。言語帝国主義の問題と真の語学学習の精神を説くために、台湾の李登輝総統の話をプリントに書いたのである。
その李登輝氏が日本に病気治療で来るかどうかもめたときがあった。そのときに、私は李登輝総統の問題は病気治療に限定されるならば人道上やむを得ない、と家で喋ったことがあった。その後で、入国を認めるかどうか判断に迷っていた河野洋平氏がゴーサインを出した経緯(いきさつ)がある。しかし、その頃は、私の発言が政治経済に影響を持つとはまだ確信を持っていなかった。こうした解説をしていると、満足げに聞いていた明神君がにっこりと笑いながら、李登輝氏の件で私の勘違いを指摘してくれた。
「ボンちゃんサー、時期を間違えているよ。大学で喋ったのはサー、一九九六年となるだろうけど、李登輝総統が日本に来たのは二〇〇一年四月だ。となると、やはり政経に影響を与えだしたのは、小渕総理に手紙をだした後となるね」
「そうか。兎も角、大学講師の頃はまだ僕の発言が政経に影響を与えるとは自覚していなかったからね。でも、李登輝氏が日本に治療に来た後で、倉敷を訪問しているから、ちょっと気になったけどね。倉敷は中倉大学の所在地だから。
ただ、詳細には調べていないけど、難しい病気の治療で日本の病院に来る場合には、人道上超法規的措置は必要なこともあるんだ。心臓の病気治療と聞いていたからね。病気の状態次第では、いつ死亡するか不明のため、ついでに李登輝総統の母校・京大の同窓生と会談するのも見逃したいような気もしたしね。場合によれば今生の別れとなるかもしれないんだから。李登輝氏の件のときには安倍仲麻呂の作品『天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも』が、ふと頭をよぎったんだ。特に鑑真和上に関する文献を読んでいただけにね。それともう一度強調するけど、大学講師時代は現実の政経の世界に関与しているとはまだ意識していなかったときだ。因(ちな)みに、逆でも同じことを言うよ。逆とは万一台湾が唯一の中国政権とされ、現在の中国本土の要人が同様であれば、同様の発言をしていたということだ。兎も角、はっきりしたよ。僕が政経に影響を与えだしたのは、やはり小渕総理に手紙をだしてからだ」
「じゃあサー、ボンちゃんのプリントは九六年だけど、その影響は二〇〇一年にでたんだ。李登輝総統がボンちゃんの教壇に立っていた倉敷にも行ったんだし、おまけに河野洋平氏の出身大学は早大政経学部だろ。ボンちゃんの先輩に当たるんだから、二〇〇一年頃にボンちゃんの言動がタイムラグをおいて影響したんだ。河野洋平氏も苦渋の選択のときだったね。ところでサー、ボンちゃん、政治が専門にも拘わらず、よく英語を教えられたね」
「自慢ではないけど、英語のできる大学英語講師は日本に山ほどいるよ。だけど余り英語ができない、大学の英語講師は珍しいんだ。だから僕は日本でも有数の英語講師なんだ。ヘレンケラーの『ミラクルワーカー』(『奇跡の人』)って映画を思い出してご覧よ。アンサリバンがヘレンの家庭教師をする上で、自己のCMをする場面があるんだ。『私は中学校低学年まで英語の読み書きができなかった』、と。『それが私が教師をする上でメリットになっているって』、ね」
布袋さんが話の整理に入り、「兎も角、政経に関与しだしたのは二〇〇〇年四月、影響を与えだしたと自覚したのが二〇〇四年から」と言いかけたときに、明神君が口を挟んできた。「でもサー、昔ボンちゃんが言ってたけど、一九八九年にシンガポールに行ったときも少し変だったんだろ。それに九五年にタイに行ったときは完全におかしかったんだろ。だったらサー、ボンちゃんの行動(スラム行き)などを、封じ込めるような動きがあった可能性もあるよ」と、疑問を呈した。
布袋さんは、結論から先に物を言う人間である。このときも、私と明神君との話の後戻りを嫌がり、話を遮(さえぎ)って、ノートに簡単にメモをしながら結論を述べた。
「ややこしいから、〝だろう〟は置いておき、はっきりしている二〇〇〇年四月が政経に影響を与えだした黎明(れいめい)期、二〇〇四年後半からが本格期となる。でも念のために、ボンが生まれたときから振り返って、不可思議なことが起こり始めた時期、次に政経に影響を与えだした時期を考えてみよう。……
《以上、拙著『日本のフィクサーME』(現時点で未発売、今後、発売予定中)から抜粋終了》
(3)最後に。
『日本のフィクサーME』はフィクションである。一応。少なくとも5%余りは嘘である。どこが嘘かは他の関係している人物の機密保全のため不明としておく。この中で登場する李登輝氏の来日の件と私が関わっているなどとは全く知らなかった。やしきたかじんが司会する「そこまで言って委員会」に、森元総理が登場して、TVから「(李登輝氏の件では)君に世話になった」と言ったため、気づいたのである。(多分、2010年のことである。)私の本意は下記の通りである。なお、中倉大学のモデルは(倉敷市にあった)岡短(現・能開大中国=ポリテクカレッジ中国)である。
台湾と中国の問題は中国自身の問題であり、私は完全にノータッチである。日本の戦国時代が如何(いか)に悲惨であろうとも、外国は干渉してはならない。その原則を貫きたい。私は中国よりでもなければ台湾よりでもない。党派中立を宣言している。ただ、強いて言うならば、中国と台湾の問題は両当事国が力ではなく、話合いで解決することを願っている。それ以外に関しては、私はノーコメントを貫く。
例外は世界連邦ができ、各国が加盟した後か、国際連合が大きく変革され、世界の政治を動かす中心組織となり、各国が領土問題を平和裏に解決するための具体的な国際条約を締結した後の場合のみである(その条約の試案は『日本のフィクサーPart2』で記したいと思っている)。勿論、前提として、中国・台湾もその条約に批准しての話である。
なお、鑑真和上の母国・中国への訪問はかなった。もっとも鑑真和上修行の地・揚州訪問という課題を背負っているが。同様に、いつか、金銭が許せば台湾を訪問することを切に願っている。
★本来はこのBlogは公式Blogの夢か現実かに掲載すべきであったが、毒饅頭教育論の流れから安らぎ文庫Blogへ掲載となった。
内容の真偽は、私よりも、読者の一部の方が詳しいであろう。それが唯一の回答である。