【スポーツ:相撲】№43・相撲への言葉―1回・日馬富士関へ(次回、白鳳関予定)
最初に断っておく。
私は小さい頃相撲遊びをしたとはいえ、相撲についてはほとんど知らない人間である。
ただし、格闘技全体については詳しい。
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一番気になるのが日馬富士(はるまふじ)である。
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それは、多分、2017年5月23日の(横綱稀勢の里と)関脇琴奨菊との対戦のときのことであった。
私はこの相撲をみるや、テレビのアナウンサーに向かって即座に言った。
「見て分からないのか、もう、明日から休場である」、と。
そして、実際に(横綱稀勢の里は)休場となった。
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それは、左胸を痛めているところに、琴奨菊がもろに当たっていったからである。
当然、もう休場となろう。
勿論、誰も琴奨菊の相撲を責めることはない。
彼は必死に相撲をとっただけである。
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ところが、このときのあたりが、日馬富士が稀勢の里に当たったときとやや似ていた。
すると、気のせいか、日馬富士が翌日から勢いがなくなり、彼の鋭い当たりが消えた気がした。
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ひょっとして、日馬富士は稀勢の里の怪我(けが)や休場を相当気にしているのではないか、という思いに駆られた。
NHKのニュースを見て、つい条件反射で余分なことを言ったと悔やんだ。
その後で、何度も言ったのだが、通じなかったのかもしれない。
日馬富士よ、「非情になれ」、と。
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相撲ではないが、プロレスなどは、「親でもリングに上がれば殺す」という気迫の人間が何人かいる。
もし、先のNHKニュースで私が最初に言った言葉のみが届き、後に言った言葉だけが届いていないならば、再度言う。
「日馬富士よ、非情になり、何も考えずに必死で相撲を取り続ければよい」、と。
今調べると、日馬富士と稀勢の里は仲が良かったという。
それだけに、私の勘違いならば良いのであるが、そうでなければと思い記した次第である。
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(蛇足)
日馬富士関よ。
君には使命があるはずである。
モンゴルという国を日本に知らすために。
それ以上に相撲界全体のために。
だから、君は朝青龍や白鵬関以上に活躍しなければならない。
それも、君自身のやり方で。
勿論、君は横綱となり、朝青龍以上に人気が既にあるかもしれない。
だから、君は必死でやっているのだから、何も気にせずに、必死でやり続ければよい。
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そして、それが相撲界のためでもある。
2011年頃、魁傑さん(当時の放駒親方)が、八百長問題の件で、私に対策を一部諮問してきたように思われた。
その頃の相撲人気の落ち目と比べ、現在、相撲業界は活気にあふれ、テレビの視聴率も高くなった。
その一翼を君も担わなければならないし、また担ってもいる。
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私の勘違いから記した文書ならば、お許し願いたい。
相撲関連の次回は白鳳関について記す予定でいる。
その後、もう一回くらい相撲関係について記すかもしれない。
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(資料)
※魁傑 將晃(かいけつ まさてる、1948年2月16日 – 2014年5月18日)
引退後は年寄・放駒として放駒(はなれごま)部屋の師匠となり、日本相撲協会第11代理事長(在任期間:2010年8月-2012年1月)を務めた。