【芸術】№148・もったいない―アメリカでロシアの歌が本格的に歌われていないのを知り驚く。

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気が向けば一言【芸術】№148・もったいない―アメリカでロシアの歌が本格的に歌われていないのを知り驚く。

 


世界の歌・ロシア特集の資料収集をしていた。
世界各国でロシアの歌を歌っている歌手探しである。
ところが、アメリカでは余りに少ない。
ほとんどいない。

そこでいろいろ調べて見た。
カチューシャやカリンカですら、アメリカの有名歌手が本格的に歌っていないようである。
ようやく、「ボルガの舟歌」(The Song of the Volga Boatmen)を歌っている歌手に出会う。
ポール・ロブスン(Paul LeRoy Bustill Robeson: 1898年4月9日 – 1976年1月23日)という歌手である。

「ウィキペディア」によれば《頻繁なソ連訪問ゆえに、ロブスンはジョン・エドガー・フーヴァー率いるFBIによって取調べを受けることになった。ロブスンは1941年から、1974年に当局が「(ロブスンの)さらなる捜査は正当でない」と決定するまで、FBIの監視下にあった》そうである。

そこで、こうした迫害を恐れたり、色眼鏡で見られたりするのを避けるため、ロシアの歌を無視したのであろうか。

これでは自由の女神(🗽)が泣くと言いたいが、その前に「もったいない」と思う。
「ロシアの歌を本格アレンジして歌えば金になるのに」と金欠の私は芯から思う。

しかも、大半が曲の著作権は失効しているはずである。

ちなみに、ウィキペディアに記載されているものの中から、儲(もう)かりそうなものだけをザッと記しても以下である。

ロシア帝国時代の歌(1917年以前)
「ヴォルガの舟歌」(Эй, ухнем)
「赤いサラファン」(Красный сарафан)
「トロイカ」(Тройка)
「ステンカ・ラージン」(Стенька Разин)
「カリンカ」(Калинка)
「一週間」(Неделька)
「さすらい人 (ロシア民謡)」 (ru:По диким степям Забайкалья) – 「バイカル湖のほとり」とも。
「栄えある海、聖なるバイカル」 (ru:Славное море — священный Байкал) – 「聖なる湖バイカル」とも。
「黒い瞳」(Очи чёрные) – 「オーチ・チョールヌィエ」とも。
「行商人」(Коробушка) – 「コロブチカ」、「コロベイニキ」とも。
「アムール河の波」(Амурские волны)

ロシア革命後から「雪解け(スターリンの死)」まで(1917年~1952年)

「長い道を」(Дорогой длинною) – 「遠い道を」、「花の季節」、「悲しき天使」とも。
「ポーリュシカ・ポーレ」(Полюшко-поле) – 「ポリュシュカ・ポーレ」とも。
「カチューシャ」(Катюша)
「ともしび」(Огонёк)
「道」(Дороги) – 「ダローギ」とも。
「淋しいアコーディオン」(Одинокая гармонь)

「雪解け」後(1952年~)

「モスクワ郊外の夕べ」(Подмосковные вечера) – 「モスクワの夜はふけて」とも。
「すずらん」(Ландыши)
「百万本のバラ」(Миллион роз)


先のロブソンが歌ったという「ボルガの舟歌」は日本などでは学校の教科書に登場したときがあったと思う。それも義務教育段階の学校授業で。
「カチューシャ」「カリンカ」…などは必ず学校の音楽教科書で登場するであろう。日本は社会主義国家ではなく、資本主義国家である。それでも登場する。ヨーロッパやアジアの資本主義国家でも、(もの凄い数の)有名な歌手やグループが本格的にアレンジしてロシアの歌を歌っている・()

あれだけの歌(それも大半著作権が切れ、無料で使用できる歌)を音楽アルバムに載せれば儲(もう)かろうに。

サイモンとガーファンクル(Simon & Garfunkel)がペルーで「コンドルは飛んでいく」{”El Condor Pasa (If I Could)”} に出会って、幾ら儲(もう)けたか。ペルーで偶然であうのではなく、ロシアには著作権フリーの名曲(中には百年、千年持つ歌)が山ほどあるのに。ロシア民謡・「悲しき天使」(Those Were the Days)などの先例も膨大にある。

もっとも、ボルガの舟歌はポール・ロブスン以外に、ネルソン・エディ(Nelson Eddy, 本名:Nelson Ackerman Eddy, 1901年6月29日 – 1967年3月6日)という歌手も歌っていた。

詳細は調べてから記すが、本日、上記を知り、思ったことは「もったいない」。「🗽(自由のめがみ)が泣く」前に「🤑(金の神様)が泣くであろう」。

私の誤解かもしれないので、これ以上は調べてから知るそう。
「神の見えざる手」を説いた、アダム・スミスが🙌{(万歳ではなく)お手上げ}と呆(あき)れかえっているであろう。
いいですか、大半著作権フリーで、百年とか千年持つ歌が眠っているのですよ。